脳血管障害の原因~それに伴う患者と看護師~
公開日:
:
最終更新日:2022/07/25
脳内出血体験談
ここでは、改めて脳血管障害(脳梗塞)が発症した原因について考えてみたいと思います。
脳梗塞は大まかに3種類に分類することができます。
01:心原性脳梗塞…心臓の機能が原因(動脈硬化)によって生じる脳梗塞。
02:アテローム血栓性脳梗塞…「塞栓性/血栓性/血行力学性」といったどの発症機序でも発症する脳梗塞
03:ラクナ梗塞…脳血管のなかで比較的小さな血管が詰まったことによって生じる脳梗塞。
このように脳梗塞は、「どの梗塞部分が原因となっているのか」によって症状が異なります。
そして脳梗塞を発症すると、次のような症状が表れます。
「四肢麻痺・構音障害・嚥下障害・半側空間無視・失語症・感覚障害・顔面麻痺・めまい・頭痛・嘔吐」など。
※また脳幹部に繋がる血管が梗塞を起こしてしまったら、意識障害や呼吸障害を起こし…生命を脅かす可能性もあります。
では次に各脳梗塞の原因と症状について触れてみたいと思います。
〇アテローム血栓性脳梗塞
アテローム血栓性脳梗塞の場合、アテローム硬化が発症の原因になります
※アテローム硬化…血管に余分なコレステロールが溜まり、血管が細くなったり血管が詰まったりする症状のこと。
ちなみにアテローム硬化になる前の段階として、「高血圧・喫煙や加齢・糖尿病」といった病気が関係してきます。
またアテローム血栓性脳梗塞は、さまざまな症状に対して異なった状況で発生します。
例えば睡眠中に発症したり、起床時に気付いたり。それと日中の安静時にも発症することもあります。
〇ラクナ梗塞
ラクナ梗塞は高血圧や糖尿病などによって、血管が硬くなった(もろくなった)状態で発症します。
このラクナ梗塞の特徴として梗塞する場所が狭いため、軽症で治まる事例が多いと言えます。
次に脳梗塞を発症した時に、(看護師が)気を付けなければいけないことについて考えます
まず看護師は、患者が転倒しないように注意を払う必要があります。
何故なら脳梗塞を発症したら片麻痺障害になることが多く、それ故、転倒して傷を負いかねないからです。
さらに脳梗塞を発症した患者は、自分自身の状態を受け入れられない現状にあります。
「どうして麻痺になったんだ?きっと何かの間違いだ」「動けないなんて嘘だ。絶対に自分は動けるはずだ」といった感情が先に立ち、勝手に立ち上がろうとしたり歩いたりします。
もちろん立ち上がることもできず、歩くこともできない…。
そのため看護師は患者の転倒防止として、環境整備を行うことが重要な義務になります。
※私の場合も顕著で、就寝している間は四肢を拘束されていました。しかしそれでも立ち上がろうとして、何度もベッドの下に転げ落ちていました。
それと脳梗塞患者を治療する場合、血液をサラサラにする薬を投与するので、万が一倒れて怪我でもしたら大出血を伴う危険性があるため注意が必要になります。
最後にもう1つ進言しなければいけないことがあります。
それは患者をむやみに精神科へコンサルテーション(誘導)してはいけないということです。
脳梗塞を発症した患者は、梗塞(右脳)した部位によって失語症を発症することがあります。
もちろん患者の精神的ダメージは想像を絶するもので、それによって鬱っぽくなったり、癇癪(かんしゃく)を起こすことが多くなります。
多くの看護師はそうした状況を見ただけで、精神科へコンサルテーションしようとします。
しかしそれは間違った考え方で、まずは患者の立場を考えて→対策を立てることで精神的な症状を改善していく必要があります。
関連記事
-
-
脳の病気~髄膜炎菌感染症~
「頭が痛い」…誰でも一度は経験したことがあると思います。 そしてすぐに治る頭痛は良いのですが、
-
-
アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」について
ついにというか、やっと認知症の原因となっている病気の1つであるアルツハイマー病の新薬が認可されたみた
-
-
脳梗塞は完治する病気へ変わり始めている
私が脳内出血を発症したのが、今から24年前の1997年です。。 その当時ままだ、「脳血管障害=
-
-
介護シューズについて
現在、90歳になる母親は認知症専門の施設に入居しています。 去年までの母は足腰もしっかりしてい
-
-
現在の私の身体の状態について
今回は私の身体の状態について話そうと思います。 6月末頃(梅雨になる前)、気温が35度を超えて
-
-
自身の血糖値について
もう3年前になるでしょうか! ふいに担当医(脳内科)がこんなことを言い始めたのです。 「
-
-
脳血管障害と労働時間の関係性について
一応、安倍晋三内閣総理大臣の肝いりで施工された「働き方改革法案」。 この働き方改革法案の意味す
-
-
私が手術を受けた開頭血腫除去術について…
さかのぼる事、1997年3月13日、脳内出血で倒れた私は大阪の日本橋病院に入院→手術を受けました。
-
-
MRIの結果が出ました!
1年に一度のMRIの検診の結果が出ました。 すぐに結果発表といきたいところですが、まずは「MR
-
-
障がい者と寒い冬の過ごし方
私は脳内出血により右片麻痺障がいを持った人間です。 そんな障がいを持った人間にとって、もっとも
- PREV
- 脳血管障害とストレスの関連性について
- NEXT
- 認知症が中~後期になると、どんな症状を引き起こすの?

ボバース記念病院での貴重な体験は、私の中で色あせることはありません。
ちなみに私は3ヶ月に1度、今でもボバーズ記念病院に通院しています。


