痛風患者でも飲むことができるお酒
公開日:
:
最終更新日:2016/07/01
痛風治療方法
プリン体ゼロのお酒、ホッピーについて書いてみましょう。
まだ子供の頃から、居酒屋の軒先にホッピーの文字を見る事がありました。一体なんだろうと思っていましたし、それがお酒である事は、後々大人になって知りました。
ホッピーはアルコール度数ゼロの麦芽発砲飲料です。
「プリン体ゼロ」とうたう様になったのは、ビールにプリン体が多いという話が出るようになってからの事で、昔から「プリン体ゼロ」をうたってはいなかったと思います。最近では、プリン体ゼロのビールなども開発され、ビール会社でも「プリン体ゼロ」や「糖質セロ」を掲げるビールも出回っていますが、元祖プリン体ゼロのアルコール飲料は、ホッピーと言って良いでしょう。
ホッピーは先にも書きましたが、それ自体はアルコール飲料ではありません。ハイボールを作る時の炭酸や、ハイサワーに入れる炭酸飲料、ウーロンハイを作る時のウーロン茶などと同じように、アルコール飲料に入れて飲むのがホッピーです。ビールが高価な時代、焼酎にホッピーを入れてビール風の飲料として飲まれました。安価な事から庶民の飲み物として定着しました。
酒好きの私は、お酒はどんな種類でも飲むのですが、あまり得意ではないのがビールです。ですから、ビールで尿酸値が上がったのではないと思っています。ただお酒が好きだという事は、それだけ珍味が好きな訳ですから、ホルモンなどのプリン体の多いモノを良く食べてしまいます。鮟肝や干物と言ったプリン体の多いモノをつまみに飲みますから、尿酸値が高くなるのは当たり前ですね。今は食べられなくなりましたが、生の牛レバーのレバ刺しなどは大好物でした。カツオの刺身なども大好きですから困ったものです。
ホッピーは居酒屋などのメニューにある事が多いのですが、実は家庭でも飲む事が出来ます。居酒屋などに置かれている業務用のビンではなく、家庭用としてもスーパーや酒屋などでも販売されています。
ホッピーを作っているのは、ホッピービバレッジという会社で、以前通勤していた会社の途中に工場があり「ホッピーでハッピー」と書かれた大型の車両もたくさん見かけます。一度工場に直接買いに行ったことがあるのですが、定価販売なので、廉価店で買うよりはかなり高くて、失敗してしまったことがあります。今はあるかどうか知りませんが、家庭用にホッピーゴールドという商品があって、普通のホッピーよりも濃く深い味わいのものでした。
ホッピーの飲み方ですが、居酒屋などでは、ジョッキに氷を入れて、適量の焼酎を入れてからホッピーを注ぎます。そしてトングで掻き回しますが、これは正式な飲み方とは言えません。
ホッピーの会社が推奨しているのが「三冷」という方法で、「ジョッキを冷やす」「ホッピーを冷やす」「中に入れる焼酎を冷やす」なのです。
ホツピーから出る発泡は、それ程多いわけではありません。氷を入れたジョッキでは、入れただけで大量の発泡をしてしまいますから、氷を入れないために全てを冷やすのです。また氷を入れることで味が薄まりますから、味を落としてしまうことになるのです。
今まで各地を旅したり、出張で出掛けたりと、ほぼ日本の8割程度の都道府県に行っています。そのたびに各地の居酒屋に入りますが、住んでいる東京を含め、この「三冷」でホッピーを提供されたのは秋田県能代市で入った居酒屋の一軒だけです。この時は驚きとともに、そのお店のこだわりに感謝したものでした。
ホッピーは白と黒があります。白というのは普通のビール風であり、黒は黒ビール風の味です。勿論ジョッキに注いだときは、黒は黒ビール風の色になります。
そして、生ホッピーを提供するお店もあります。生ビールのように、サーバーから注いでくれるホッピーは、より美味しく感じます。
プリン体ゼロのホッピーは、ぜひ痛風が気がかりなお酒好きな方には、お勧めしたい飲み物です。
焼酎を入れずに、冷やしたホッピーをそのまま飲むのも美味しいですから、是非そちらも試してみてください。
関連記事
-
高尿酸血症を改善する方法
私の場合、高尿酸血症になった事で、痛風と尿酸石による腎結石、尿路結石になりました。 高尿酸血症にな
-
アプリノール系薬品のザイロリックの使用感想
尿路結石にしても痛風にしても、その痛みを知る人は、二度とあの痛みは経験したくないと思うはずです。私自
-
痛風 ロキソニン 感想
痛風という病は、自分には無縁のものだと思っていました。「風が当たるだけで痛い痛風」と言うことを聞いた
-
フェブリクの使用感想
高尿酸症や痛風の薬として作られた「フェブリク」は、約40年ぶりに作られた新薬です。私が初めて知ったの
-
痛風で歩くことができない
思わぬ休みが取れたある日にことです。前日に急遽京都への一人旅を決めました。宿泊先をネットで決め、旅行
-
痛風治療薬コルヒチンの感想
2013年の10月の終わり、またまた痛風の発作を発症しました。すぐに主治医のところに行き、痛風との診
-
高尿酸血症である事を常に意識し始めた
痛風の発作が出た2013年から、尿酸値の数字をとても意識するようになりました。 ネットでもいろいろ
-
尿路結石も痛風も尿酸値が高い事にあった
毎年実施ている健康診断で、幾つかの指摘をされる項目がありました。肥満度、体脂肪率が高いと指摘され、一
-
腎結石と尿路結石の手術の感想
人間というのは、実にいい加減であるか、記憶があいまいであるかが、過去の日記を読 んで感じます。20
- PREV
- フェブリクの使用感想
- NEXT
- ゆとりのある暮らしについて
Comment
初めまして。
色々と拝見させて頂きました。
私は先天性の心臓の病気を患っておりまして、通院や定期入院等が度々ある状況で仕事とどう向き合って行こうかと常々考えておりましす。
是非とも力になって頂ければと思い、ご連絡させて頂きました。