認知症予防のための脳トレ
公開日:
:
脳内出血体験談
厚生労働省によると、7人に1人の割合で認知症を発症している統計が出ています。
さらに高齢者社会を迎える日本では、その割合はさらに大きくなるとも…。
そんな認知症を予防するため、あるトレーニングが推奨されています。
それが「脳トレ(トレーニング)」です。
脳トレは記憶力や思考力の改善に役立つといわれ、もっとも人気が高いのがクロスワードパズルです。
※日曜日の新聞や雑誌に遊び感覚でクロスワードパズルが載っています。
私も50歳代になり、たまにクロスワードパズルを楽しみながら遊んでいます。
実は脳トレは「記憶力や思考力を改善する効果がない」という研究結果が発表されていましたが、
2019年になると「脳トレは脳機能を高める効果がある」と改めて発表された経緯があります。
ではここで、実際に脳トレに期待できる効果を紹介したいと思います。
脳トレは認知症予防以外にもさまざまな効果があります。
「子どもの脳力向上・脳の老化予防・認知症予防・認知症を発症した方の脳力維持」
つまり脳トレは認知症に限らず、生涯にわたって役立っているのです。
また私たち人間の高次認知機能は、20歳代後半に低下すると言われています。
しかしそれは「何もしなければ」の話で、脳トレを続ければ高次認知機能は上昇し始めるそうです。
ちなみになんでもかんでも脳トレをすれば良いというわけではありませんん。
何故なら、脳トレをする際に注意事項があるからです。
それは「楽しく遊ぶ」ことです。
楽しく遊ぶことができなければストレスが溜まってしまい、結果的に脳トレの効果を損ねてしまうからです。
ではここで認知症を発症した方のための脳トレを紹介します(クロスワードパズル以外)。
〇簡単な計算
「3+6、13-8」といった小学生低学年で習う足し算・引き算ゲームです。決して掛け算・割り算のような難しい計算をする必要はありません。
〇隙間しりとり
単語と単語の間に入る言葉を考えるゲームです。例えば「た〇ご」という文字があり〇に文字を当てはめるといった感じです(正解はたまご)。
〇間違い探し
一見同じに見える2つの絵のなかで、違う個所を見つけるゲームです。
こうしたゲームにいえることは「好奇心を持つ」ことであり、脳トレはその効果を引き出す最適な方法といえます。
もちろん上記に明記したゲーム以外にもあれば何でも構いません。
とにかく脳を楽しく働かせることが認知症(予防)の効果になります。
ちなみに私の母親にも、毎日簡単な計算を出して遊ばせています。
関連記事
-
-
脳血管障害とストレスの関連性について
ストレスが蓄積することによって、心身の健康が蝕まれるのは周知の事実です。 ではどのようにして、
-
-
何故怖い!脳血管障害
脳血管障害を発症した私は、その怖さを十二分理解しています。 ではみなさんは、本当に脳血管障害の
-
-
脳梗塞と勘違いされる「白質病変」
去年の暮、私は小脳梗塞で約2カ月間入院しました。 しかし私の場合、小脳梗塞が本当に小さかったこ
-
-
傷付いた脳は回復する!?!~脳に秘められた回復力~
バイクに乗っている人は必ずヘルメットを装着しています。 それはヘルメットで頭を守るため…では何
-
-
アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」について
ついにというか、やっと認知症の原因となっている病気の1つであるアルツハイマー病の新薬が認可されたみた
-
-
発症するまでは飛び切り元気で健康な身体でした
私が脳内出血を起こしたのは33歳の時です。仕事もドンドンやっていて部下もおり、家庭には1歳ちょっとの
-
-
2ヵ月の入院の後の母親の変化
私が小脳梗塞で約2カ月間の入院を余儀なくされました。 その間、母親はどうしていたのかというと、
-
-
脳血管障害は完治したとしても後遺症が出る恐れあり
脳内出血や脳卒中、脳梗塞など脳の病気は完治する場合とそうでない場合があります。私の場合は1度完治した
-
-
母がグループホームに入所しました。
ケアマネージャーや家族や親族の助言によって、母をグループホームに入所させることになりました。
- PREV
- 脳梗塞のチェック方法と検査について
- NEXT
- 健康な人にも起こり得る脳腫瘍