認知症が中~後期になると、どんな症状を引き起こすの?
公開日:
:
脳内出血体験談
認知症が中期症状になったら、いったいどのような状態を引き起こすのでしょうか?(それに対する対処法)
〇同じことを繰り返し尋ねるようになる。
この場合、本人に尋ねた答えをメモに書いてもらい、それを一緒に理解するようにしなければいけない。
〇家族の名前を忘れてしまう。
家族の名前を忘れてしまったら、家族写真や家族構成を伝え、名前を名乗るようにする(思い出してもらう)。
〇話がかみ合わなくなる。
かみ合わなくなった場合、「はい/いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンを心がけるようにする。
(※ちなみに無理してかみ合わせようとする必要はありません。)
〇嘘をつく。
嘘をつくかもしれませんが、それを否定しないで受け入れてください。
(※とにかくしっかり話を聞くことに集中してください。)
〇電車やバスなどの交通機関の利用方法がわからなくなる。
できることならわかりやすい経路で、一緒に出掛けるように心掛けてください
〇病院やデイサービスを避けるようになる。
例えば「どうして行きたくないの?」と優しく聞いてあげて、できるだけ行きたくない理由を理解するにする。
〇介護ケアに対する拒絶感が強くなる。
拒否する理由を聞くだけでなく、介護ケアが何をしようとしているのか丁寧に教えてあげる。
〇感情の昂りが激しくなる。
身体の痛みなどが原因であるかもしれないので、一度その興奮を冷ましてから話の内容をゆっくり聞いてあげる。
〇汚れた衣服や肌着を隠してしまう。
本人がデイサービスなどを利用しているなら、本人が気づかないようにソッと洗って直しておく。
〇トイレが間に合わなくなる。
本人が無意識に尿意を我慢している可能性もあるため、いつも違った行動を取っていないかを観察する。
次に後期症状になった場合の対処法を明記したいと思います。
〇目の前にいる人の顔がわからなくなる。
その場合、初めて会ったかのように優しく接するようにする。
〇会話が成立しないようになる。
無理をして会話を成立させようとしないで、できれば会話時の感情を大切にしてあげる。
〇失禁が当たり前になる。
あらかじめ失禁を予想する(例えばベッドの周囲を防水シートを敷く)。
〇寝たきりになる。
寝たきりになると一箇所に体重が掛かってしまい血行不良になってしまうので(床ずれ)、背抜きを行うようにする。
〇ぼんやりする時間が増え反応がなくなる。
できるだけ大きな動きをして、スキンシップなどのアピールを心掛ける。
〇呑み込みが困難になり、食事ができなくなる。
例えば食べ物の固さを調節する(具材を細かく切って食べやすくする)。
〇生活のすべてにおいて、介護が必要になる。
介護者に掛かる負担を最小限にする為、デイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用する。
関連記事
-
-
若々しい脳を保つためにやるべきこと!
当然のことですが年齢を重ねていけば、脳も衰えてきます。 しかし脳をイキイキとさせる方法があるの
-
-
脳内出血の患者は動かしてはいけないという嘘
私が脳内出血を発症した時代の定説の1つに、「絶対に患者を動かしてはいけない」という動作がありました。
-
-
新しい総合病院での出来事
私の母親は今年84歳になり、今まで1人で住んでいました(父親は4年前に86歳で他界)。 そんな
-
-
脳血管障害や心筋梗塞に必要な水分補給
夏になると脳血管障害や心筋梗塞が発症しやすくなると言われています。 その原因の1つに「体内の水
-
-
脳血管障害とストレスの関連性について
ストレスが蓄積することによって、心身の健康が蝕まれるのは周知の事実です。 ではどのようにして、
-
-
冬場の脳血管障害~ヒートショック~
今年の冬は暖冬と予想されていますが、それでも確実に寒い冬はやってきます。 そして冬場になると、
-
-
脳内出血 リスペリドン ジプレキサ 使用感想
薬が合ってきたのか、そして私の心が絶対に何とかすると言った方向だからでしょうか、幻聴は私を苦しめる話
-
-
脳内出血とうつ病と自殺について
私自身、脳内出血になって手足が動かないことを知った瞬間、ある想いだけがずっと脳裏をよぎっていました。
-
-
脳内出血を発症して23年の月日が経とうとしています…
私は37歳の時に脳内出血を発症し、気付いたら23年も経っていました(今年60歳の還暦を迎えました)。
-
-
脳血管性認知症について
脳の細胞(ニューロン)は180億個あると言われていて、まだ数分の1しか機能がわかっていないともいわれ
- PREV
- 脳血管障害の原因~それに伴う患者と看護師~
- NEXT
- 私が手術を受けた開頭血腫除去術について…