高次脳機能障害について
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最終更新日:2023/10/26
脳内出血体験談
みなさんは「高次脳機能」という言葉を知っていますか?
私たちの脳はとても高度な働きをしていて、記憶や思考・判断をしたりそれに対して注意を払うことができます。
これを高次脳機能と言うのですが…何かしらの障害によって、私たちはこうした優れた機能を失ってしまうことがあります。
これを「高次脳機能障害」といいます。
何故、私たちは高次脳機能障害になってしまうのでしょうか(原因)?
実は高次脳機能障害でその多くの原因になっているは脳血管障害です。
「脳の血管が破裂する脳内出血・脳の血管が詰まる脳梗塞・脳の血管にできたコブが破裂する脳動脈瘤(くも膜下出血)」
そして次に多い原因が外傷性脳損傷です。
「交通事故やスポーツ事故・転倒・転落」…これらの事故でも高次脳機能障害が併発することがあります。
※ちなみに高次脳機能障害と診断され治療を受けることができるのは、症状がこれ以上進行しない病気の場合のみに限定されます。
そんな高次脳機能障害ですが(仮に)症状が現れても、外見上はあまり目立ちません。
※障害があることを本人や周囲の人が気付くまで時間が掛かります。
次に高次脳機能障害の症状について明記します。
当たり前のことですが脳の働きは、脳の部位によって異なります。
〇前頭葉→「注意・思考・感情」のコントロールを司り、「整理・処理・実行」する機能を担っています。
〇頭頂葉→触覚を司っています
〇側頭葉→聴覚を司っています。
〇後頭葉→視覚を司っています。
これからわかるように脳が損傷を受けた部位によって、高次脳機能障害の症状が変わるのです。
例えば前頭葉に損傷を受けた場合…
「注意障害・遂行機能障害・社会的行動障害」に支障をきたします。
※注意障害→ボーッとしていることが増えます(火を消し忘れる)/遂行機能障害→効率よく仕事Pができなくなります(物事に優先順位が付けられなくなる)/社会的行動障害→怒りっぽくなる、やる気が無くなる、キレやすくなる。
こうした症状が起こる高次脳機能障害ですが、治療法はどうなっているのでしょうか?
基本的な治療は、症状に合わせたリハビリテーションが中心になります。
例えば日常生活に必要不可欠な「トイレ・入浴・食事」だけでなく、
より複雑な脳の働きが必要な「料理・洗濯・買い物」といった訓練をする場合もあります。
※リハビリテーションで症状が良くならない場合、薬物を使って症状の改善を目指すこともあります。
それと高次脳機能障害になったとしても、仕事を続けることはできます。
しかし仕事を続けるには…職場の同僚や家族の理解が絶対に必要になります(1つ1つの症状に対して対応する)。
ということで今回は、高次脳機能障害について触れてみました。
余談になりますが…私は脳内出血で右片麻痺になってしまいましたが、高次脳機能障害の症状はありませんでした。
そういう面では、非常にラッキーだったと思わなければ…いけないのでしょうね!?!
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ボバース記念病院での貴重な体験は、私の中で色あせることはありません。
ちなみに私は3ヶ月に1度、今でもボバーズ記念病院に通院しています。


