片麻痺によるいろいろなリハビリ法
公開日:
:
未分類
片麻痺になって初めて行ったリハビリは、ベッドの上に20~30分間座り続けることでした。
健常者からみると、「それがリハビリ?」と思うかもしれません。
しかし考えてみてください。
2~3週間、ただひたすら寝ているだけだった私にとって、その20~30分間座り続けることができないのです。
何故なら座っている最中、自然と身体が麻痺側に寄りかかってしまうのです。
(※片麻痺のため座る行為に対しても、上手にバランスを取ることができない。)
もちろん、意識が朦朧となって寝てしまいそうにもなりました。
その時はベッドから落ちそうになるのですが、そこは看護師さんの見回り対象となっていたので助かっていました。
そして座り続けることができるようになれば、次のリハビリは自分の両足でゆっくり歩くことでした(=目標)。
初めは3点杖で確実に1歩1歩~それに慣れてくれば、普通の杖を使って歩く練習を始めます。
たったこれだけのリハビリですが、2ヶ月程度時間を要した記憶があります。
あとは個々によって、違ってきます。
私の場合、右腕がくの字に曲がってしまっているため、半ばリハビリをあきらめていました。
だから不細工でも構わないから「歩く」というリハビリに執着しました。
このリハビリが良かったのか悪かったのかわかりませんが~1つ言えることとして、歩くことに関しては他の障害者の方より早く歩けたような気がします。
そして今でも1日40~50分、散歩と称してリハビリを行っています。
ちなみに、歩くことは本当に凄いと思います。
何故なら病気等々で4~5日歩かなければ、脚が動かなくなるような錯覚に陥るからです。
(※実際に脚が上がりきらずふらつきます。)
とにかく「脚を上げるぞ!」と自問自答しながら歩かないと、ちょっとしたモノにでもすぐにつまづいてしまうのです。
だから、この自問自答は15年経った今でもしています。
当然、いろいろなリハビリ法があると思います。
私自身も経験しています。
しかし最高のリハビリ法は「歩くこと」だと信じています。
関連記事
-
脳に関する不思議な雑学
身体の中でもっとも重要なパーツといえば「脳」だと思います。 その脳はまだまだ解明されていないこ
-
脳卒中による麻痺に対して新たな取り組み~HANDS療法~
脳卒中を発症してひとたび後遺症(片麻痺)が起きてしまうと、その麻痺は一生治ることはありません(現段階
-
脳血管障害の私はまだラッキーな人生かもしれない
私の障害者人生を考えてみた時、まだラッキーだったと思います。 まず第一に私が地下鉄で倒れた時、ちょ
-
片麻痺~家でのリハビリを考える~
リハビリ施設(病院)には自分以外にも障害者がいるため、ある意味、周りの空気に流されリハビリをすること
-
脳血管障害を発症した芸能人
脳血管障害は、誰にでも発症し得る病気です。 もちろん、それは芸能人も例外ではありません。 この項
-
失語症の恐怖は、障害者だけでなく家族にも襲い掛かる
私は脳血管障害の後遺症の中で、もっとも辛いと感じる障害は「失語症」ではないかと思っています。 ○失
-
脳血管障害で障害者手帳をもらう方法
脳血管障害(=脳梗塞や脳内出血)によって身体的後遺症を発症した場合、公的支援を受けることができます(
- PREV
- 片麻痺に負けない人生を送る
- NEXT
- 健常者には理解しにくい後遺症~高次脳機能障害~