脳梗塞のチェック方法と検査について
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脳内出血体験談
ある程度の年齢になった方は、脳ドッグを受けた方が良いと思います。
しかし時間や経済的に余裕がない方は脳ドッグを受けなくても、簡単に脳梗塞のテストを調べることができます。
これを「隠れ脳梗塞の診断チェック」といいます。
まず両手を突き出して背筋を伸ばした状態で真っ直ぐに立ち、目を閉じてみてください。
そして両腕を肩の高さまで持ち上げ、左右平行に真っ直ぐ突き出してみてください。
さらにその状態を維持したまま、10秒間静止してください。
もし次のような症状にあった場合、隠れ脳梗塞の兆しがあると考えられます。
〇無意識に片方の腕が、内側にそって下がってしまう。
〇肘がだんだん曲がってきて、手の指が開き気味になる。
もう1つの「隠れ脳梗塞の診断チェック」は、目隠し足踏みテストです。
真っ直ぐ立った場所に目印を付け、目をつぶったまま太腿を上げ足踏みを50回繰り返します。
その結果、スタート地点から向きが45度以上傾き距離で75cm離れた場合、小脳と頸髄に隠れ脳梗塞の可能性が考えられます。
簡単な診断方法なので、是非試してみてください。
それと少し費用は掛かりますが、頭部のMRIやCTの検査方法もあります。
頭部のMRIやCTは、「脳の血管が詰まっていないか/血管が破れていないか」を詳しく検査することができます。
・頭部のMRI=強力な電磁波を利用して、脳の断面図を映像に映す方法です。
・頭部のCT =X線で撮影された画像データをコンピュータで処理して、脳を輪切りにした断面図を描写する検査です。
CTの場合、血液が出血した部分が白く映り、脳梗塞を起こした部分は黒っぽく映ります。
※ちなみにCT検査は脳梗塞を発症しても1日経過しなければ、画像上に映し出されません。
また頭部の検査方法として、頸動脈エコーがあります。
頸動脈エコーは、全身の動脈硬化の程度を表す指標を評価します。
例えば動脈硬化によって血管壁が厚くなったり(硬くなったり)した状態を画像で確認することができます。
・頸動脈エコーの検査方法
仰向けになった状態で首の部分にゼリーを塗り、ブローブと呼ばれる検査機器をあてます。
※ちなみに頸動脈エコー検査は2~3分で終了します。そして以前の機器だったら終わるのに5分以上かかりました。
頸動脈エコーでわかることは動脈硬化の有無です。
血管壁が膨らんでいることがわかった場合、動脈硬化を発症している危険性があります(プラークが血管に詰まり盛り上がってしまう)。
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