脳血管障害者を支える家族の心構え
公開日:
:
最終更新日:2018/10/26
脳内出血体験談
脳血管障害を発症した患者の介護は、想像以上に大変です。
何故なら「患者にどんな後遺症があるのか/どのような社会的サポート(支援)があるのか」といった、知識を知ったうえで介護する必要があるからです。
そこでこの項では、家族の心構えについていろいろ考えてみたいと思います。
○面会時の心構え
脳血管障害を発症した直後、とにかく家族は冷静さを保つ必要があります。
私の家族は医師から、「万が一の危険性として寝たきりの状態なり言葉も喋れない」かもしれないと説明があったそうです。
実際は右肩半身麻痺で、言語障害は約半年かけて言語療法士の助けもあり、今では普通に話すことができるようになりました。
家族が冷静さを保つとは、家族の接し方次第で発症者本人が不安感を感じてしまう他ありません。
だから、家族は冷静さを保つ必要があるのです。
○病院でのリハビリの取り組み方
脳血管障害を発症すると、ほとんどの方が何かしらの後遺症と付き合うことになります。
もちろん家族にとってもかなりのショックですが(生活の不安を考えると))、それ以上に本人のショックは相当なものです。
私の場合を思い起こせば、うつ病状態になり「死にたい。死にたい」と繰り返していました。
その結果としてもっとも怖いのは、リハビリに対するやる気のなさです。
「継続は力なり」ということわざがありますが、家族のサポートがなければリハビリをやる気が失せてしまい、しまいに歩くことが足が歩けなくなるという事例も多々あるのです。
※私の病院仲間の中には、自暴自棄になり死を選択してしまった人もいました。
そして私は運よくリハビリ専門センターに入院することができ、私と同じような後遺症を持った人たちとリハビリをすることで、モチベーションが回復しました。
○自宅に戻るか、それと施設で継続するか
基本的にリハビリ期間が終了すると、「自宅に戻るか/リハビリ専門病院に転院する」かの選択肢が迫られます。
私の場合、個人で散歩などをしていましたが、以前として精神は不安定な状態でした。
そのため、リハビリ専門センターに入院することにしました。
今後みなさんの家族の誰かが脳血管障害を発症した場合、必ずリハビリ専門病院に転院することをお薦めします。
何故なら上項で明記したように、同じような後遺症で苦しんでいる人たちと一緒にリハビリをすれば、必ず自分のモチベーションが上がってくるからです。
※後遺症の中には自分より重篤な人もいて、そういう人の姿勢を見て、自分のモチベーションも次第に上がっていくのです(リハビリへの活力上昇)。
関連記事
-
健康な人にも起こり得る脳腫瘍
先日、日曜日の朝の番組に「関ジャニ∞安田章大」がゲスト出演していました。 ビックリしたのですが
-
現時点での母の状況について…
母が近くのデイサービスにお世話になって、3年目になりました。 認知症の母のモットーは、「毎日歩
-
薬を合わせるのにはやはり入院したほうが良い場合があります
脳内出血をしたからと言って脳神経内科、脳神経外科で薬は出ませんでした。これは患者本人は何処も悪くなか
-
仕事に戻って再出血の危険性とともに生活をすると
退院後、仕事に復帰しました。働かなくてはなりませんが少し身体の調子が変わっていました。目がまぶしすぎ
-
心原性脳梗塞について
脳血管障害(脳梗塞や脳内出血)は、脳の血管に障害が起こった時だけに発症する病気だと思っていませんか?
-
病院は病気を治療する所ですが検査ばかりしなくてよかったです
最初の市民病院の脳神経内科、脳神経外科の入院はナースさんがおおよその事を見てくれました。大部屋でほか
-
脳内出血とうつ病と自殺について
私自身、脳内出血になって手足が動かないことを知った瞬間、ある想いだけがずっと脳裏をよぎっていました。
-
私が手術を受けた開頭血腫除去術について…
さかのぼる事、1997年3月13日、脳内出血で倒れた私は大阪の日本橋病院に入院→手術を受けました。
- PREV
- 新しい総合病院での出来事
- NEXT
- 冬場の脳血管障害~ヒートショック~