*

脳梗塞によって発症する言語障害について

公開日: : 最終更新日:2018/02/27 脳内出血体験談

ここからは、脳梗塞に関係する様々なことについて触れていこうと思います。

脳梗塞(脳血管障害)を発症してしまうと、ほとんどの方が何かしらの障害(麻痺)を背負うことになります。

例えば、私のように右片麻痺になったり…(右半身の手足が麻痺して動かなくなる症状)。

実は脳梗塞を発症した場合、手足の片麻痺だけでなくある別の障害(麻痺)を発症することもあるのです。

それが言語障害です。

脳梗塞を発症した場合の言語障害は、次の2種類に分類されます。

それが運動障害性構音障害と失語症です。

○運動障害性構音障害

普通、健常者は何も考えず唇や舌を上手に使って、言葉を話すことができます。

しかし脳梗塞で運動障害性構音障害を発症してしまった方は、言葉をちゃんと話すことができなくなるのです(話そうとしても話せない)。

例えば自分はきちんと話しているつもりなのに、他人が聞くと「ロレツが回っていない/声が聞き取りにくい」といった障害を発症しているのです。

こうした症状を運動障害性構音障害といいます。

○失語症

失語症は字のごとく、言葉そのものを失ってしまう麻痺をいいます。

しかし、失語症の怖さは言葉が話せなくなるだけに留まりません。

「話を聞く・文字を読む・文字を書く」といったことも、できなくなってしまう怖さがあるのです。

私はリハビリ施設のボバーズ記念病院に、約3ヶ月間入院していました。

そして、ボバーズ記念病院で多くの障がい者の方と友だちになりました。

その中で(客観的に感じて)、もっとも辛い障害(麻痺)は言語障害だと痛感しました。

何故なら言葉という自分自身の意志を伝えるすべが、完全に閉ざされる恐怖があるからです。

「何かを伝えようとしても言葉がでないため、ウ~~ワ~~といった感嘆詞にしかならない。」

さらに言うなら私自身も脳梗塞を発症して約1ヶ月間は、ロレツが回らず何を話しているのかわからなかったそうです(後日、家族に聞いて知る)。

ラッキーなことに私は右片麻痺だけの障害ですみましたが、あと数mmずれていれば言語障害になっていたのです。

私を担当した医師は、「多分話すことはできなくなると思います」と言っていたそうです。

ちなみに、言語障害は右片麻痺の方だけが発症します。

確かに私は脳梗塞を発症して、右片麻痺になりました。

しかし言語障害が回復したことを考えれば、本当にラッキーだったと思います。

運動障害性構音障害や失語症の度合いが軽度であれば、言語聴覚療法士の指導によってある程度の回復は見込めます。

例えば、読売巨人の元監督の長嶋茂雄さんがその一例だと思います。

関連記事

no image

何とかぎりぎりの崖っぷちを歩く感覚で一家四人で生活していました

病気の事もあり、自分の身体を優先し生活することにしました。と言うのは誰かに文句を言われていると思いこ

記事を読む

no image

脳血管障害や心筋梗塞に必要な水分補給

夏になると脳血管障害や心筋梗塞が発症しやすくなると言われています。 その原因の1つに「体内の水

記事を読む

no image

脳内出血と手術について

おぼろげですが脳内出血で倒れた後、病院に搬送され集中治療室(ICU)に運ばれました。 その時、

記事を読む

no image

コロナ感染症が脳を犯している?!?(アルツハイマー病)

母親が入所している施設は今、大変な状況になっています。 もちろん施設で母親たちの面倒をみてくれ

記事を読む

no image

脳血管障害とストレスの関連性について

ストレスが蓄積することによって、心身の健康が蝕まれるのは周知の事実です。 ではどのようにして、

記事を読む

no image

脳血管障害と認知症について(アルツハイマー型認知症)

脳血管障害は、脳の血管が詰まり出血が発症する病気をいいます。 そして脳血管障害を発症すると、脳

記事を読む

no image

脳梗塞と勘違いされる「白質病変」

去年の暮、私は小脳梗塞で約2カ月間入院しました。 しかし私の場合、小脳梗塞が本当に小さかったこ

記事を読む

no image

身体と心のリハビリが脳について必要になってきます

脳内出血は外見上、障害が残ったという感じはありませんでした。目と右足に障害が残りました。それに身体の

記事を読む

no image

脳梗塞は完治する病気へ変わり始めている

私が脳内出血を発症したのが、今から24年前の1997年です。。 その当時ままだ、「脳血管障害=

記事を読む

no image

脳血管障害と異常行動について

脳血管障害(脳内出血・脳梗塞)を発症してしまうと、人によって個人差はありますが、数日から数週間ICU

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


no image
心原性脳梗塞について

脳血管障害(脳梗塞や脳内出血)は、脳の血管に障害が起こった時だけに発症

no image
もし脳血管障害を発症し後遺症が残ったら…

1年前から週2回、リハビリ施設に通っています。 そのリハビリ施設

no image
昨年、発症がわかった脳動脈瘤について

2021年の暮れ、母親の認知症(夜の徘徊)とそれにまつわるストレスが重

no image
コロナ感染症が脳を犯している?!?(アルツハイマー病)

母親が入所している施設は今、大変な状況になっています。 もちろん

no image
脳内出血を発症して23年の月日が経とうとしています…

私は37歳の時に脳内出血を発症し、気付いたら23年も経っていました(今

→もっと見る

  • ボバース記念病院での貴重な体験は、私の中で色あせることはありません。 ちなみに私は3ヶ月に1度、今でもボバーズ記念病院に通院しています。 ボバース記念病院に通院した体験談

  • 私は人生に行き詰った時霊場を訪れ、神様の力を得ようと勤めています。 (病気のため、ペースはゆっくりです。) 写真は、霊場高尾山から見た富士山です。

  • 私の尊敬するトムハンクスの手形です。 海外旅行ができるのもひとえにネットビジネスのおかげです。 ネットビジネスは平等に可能性をもたらしてくれます。 私の人生は、非常に幸運なものでした。 (2012年5月撮影 ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターにて)

  • このコミュニティセンターでは、情報交換はもとより様々な内容を書き込んでいこうと思っています。 当然のことですが、私の情報商材を購入してくれた方/これから購入して頂ける方も入会して頂きたく思います。 また私ごとですが、これを機会に「この情報商材は良いぞ!」と思った場合、随時購入しようと考えています。 SNSで情報商材の内容を漏らすことはできませんが、契約違反にならない程度に情報交換をしようとも思っています。
PAGE TOP ↑