若年性脳梗塞の原因と兆候
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脳梗塞の発症を考えた時、ほとんどが高齢者に発症しているというイメージがありました。
しかし近年、中高年層の方が脳梗塞を発症していると聞きます。
実は、20歳代~45歳前後までに発症した脳梗塞を「若年性脳梗塞」と言うのです。
高齢者の脳梗塞と若年性脳梗塞には、どのような違いがあるのでしょうか(原因と兆候)。
高齢者の脳梗塞は、動脈硬化といった血管疾患(血栓)に関係しています。
若年性脳梗塞の場合、高齢者にみられる動脈硬化が原因ではなく、生活習慣病の低年齢化が大きな原因だといわれています。
(動脈硬化や心房細動の影響は少ない。)
では、若年性脳梗塞による兆候はどのような感じなのでしょうか。
兆候に関していえば、高齢者の脳梗塞の兆候とあまり変わりません。
○どちらか一方の手足に妙なしびれを感じる。
○どちらか一方の手足に力が入らなくなる(一瞬)。
○ろれつが回らない(何を話しているのかわからない)。
○急にめまいを感じて、真っ直ぐに歩くことができなくなる。
○人の話していることを、正確に理解することができない。
○利き腕がしびれて、文字が思い通りに書くことができない。
○一時的に物が見えにくくなる(物が二重に見える)。
上記に明記したような兆候が若年性脳梗塞にも現れます。
当然のことですが、これらの兆候は若年性脳梗塞の初期症状だといえます。
それ故、早急に精密検査を受けて(若年性脳梗塞の有無)、適切な処置をしなければなりません。
また若年性脳梗塞の場合、生活習慣病(動脈硬化)が原因ではなく、まったく違う病気が結果として若年性脳梗塞を発症するケースもあります。
「抗リン脂質抗体症候群といった自己免疫疾患/奇異性脳塞栓症/もやもや病」等々…。
ここ10年間で、若年性脳梗塞の患者数が1.5倍に増えているといわれています。
そして若年性脳梗塞を発症してしまうと、片側麻痺といった重篤な症状を引き起こすこともあるのです。
(生活環境は一変してしまいます。)
そうならないため、私たちはきちんとした生活習慣を実践し健康を保つ必要があるといえます。
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