*

高齢者の誤嚥性肺炎について

公開日: : 脳内出血体験談

先日(朝の10時頃)、入居している施設から電話がありました。

「急に食欲がなくなったみたいで、ベッドから起き上がろうともしなくなりました。」

すぐに施設に駆け付け、とにかくかかりつけの病院へ直行しました。

先生に病状を説明すると、「とりあえずレントゲンと血液検査をしてみましょう」といわれました。

そして、「軽度の誤嚥性(ごえんせい)肺炎の可能性があります」と…。

結局、それから施設に戻り、薬を処方してもらいながら様子をみることに(嬉しいことに4~5日経って、いつもの元気な母親に戻りました)。

ということで今回は、誤嚥性肺炎について考えてみたいと思います。

唾液を通じて食べ物を飲み込む働きを「嚥下(えんげ)」といい、その場合、食べ物は口から食道へ送られます。

しかし高齢者になると飲み込む力が弱くなり、誤って食道ではなく気道に入り込むことがるのです。

この状態を「誤嚥(誤嚥)」といい、この誤嚥によってある病気が発症するのです。

これを「誤嚥性肺炎」といいます。

※ちなみにこの誤嚥性肺炎は65歳以上の高齢者に起こる肺炎の一種で、高齢者の中ではもっとも死に至らしめる病気として知られています。

そんな誤嚥性肺炎が高齢者に発症する理由は、下記の4項目があります。

〇嚥下障害

高齢者になると食べ物を上手に飲み込むことができなくなります(嚥下障害)。そして嚥下障害が起こると、半数以上が脳血管障害を引き起こし、死を招くこともあります。

※母の場合、施設の社員さんがすぐに見つけてくれたから、軽度で済んだと思います。

〇せき反射の働きの低下

一般的に誤嚥が起きてしまうと、反射的に咳をする「せき反射」によって、気管に入った食べ物を口に戻します。

しかし高齢者はせき反射を上手にすることができず、徐々に唾液が気管に入り込んでしまい誤嚥性肺炎を起こしてしまいます。

〇口の中が清潔に保たれていない

高齢者になると歯磨きが不十分になったりして、口の中に食べかすが残ってしまうことがあります。

そしてそんな状態が続くと口の中で細菌が繁殖し、それが唾液と一緒に気管に入ってしまうことも…(誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう)。

〇体力や抵抗力の低下

高齢者になるといろいろな意味で、体力や抵抗力が低下します。その結果、誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。

このように私自身も、誤嚥性肺炎についてある程度知識はありました。

だけど、まさか母親が誤嚥性肺炎になるなんて、思いだにしていませんでした。

※元気な母がこんな病気にかかるわけがないと、妙な過信がありました。

結局、それからかかりつけの病院と施設の担当者の間で、食べ物をもう少し柔らかくすることに決まりました。

母親は今年で88歳です。

100歳まで生きて欲しいとは思いませんが、最低でも90歳までは生きて欲しいと願っています。

関連記事

no image

脳内出血とうつ病と自殺について

私自身、脳内出血になって手足が動かないことを知った瞬間、ある想いだけがずっと脳裏をよぎっていました。

記事を読む

no image

漢方薬の睡眠剤と睡眠を促進する薬について

施設に入所している母は、今年で90歳になります。 気付いたら施設に入って3年が経ちました(認知

記事を読む

no image

高齢者のインフルエンザについて

今年のインフルエンザは1~2ヵ月早く大流行しているみたいですね。 実は施設に入所している母のと

記事を読む

no image

心原性脳梗塞について

脳血管障害(脳梗塞や脳内出血)は、脳の血管に障害が起こった時だけに発症する病気だと思っていませんか?

記事を読む

no image

生命保険会社について

私は新卒で就職した時に、会社に来る日本生命の外交員のおばあさんに強く勧められて、死亡保険2000万円

記事を読む

no image

アルツハイマー病へ希望の光!!!

認知症の患者が家族の中にいる方にとって朗報な話があります。 アメリカの製薬会社「バイオジェン」

記事を読む

no image

現時点での母の状況について…

母が近くのデイサービスにお世話になって、3年目になりました。 認知症の母のモットーは、「毎日歩

記事を読む

no image

母が2回目の肺炎になってしまった。

実は現在、母親が肺炎で入院しています。 1度目は去年の暮れ…施設の担当者から「微熱が続く・身体

記事を読む

no image

母がグループホームに入所しました。

ケアマネージャーや家族や親族の助言によって、母をグループホームに入所させることになりました。

記事を読む

no image

睡眠薬と睡眠改善薬、いったい何が違うの?

「睡眠薬・睡眠導入剤・睡眠改善薬」などのように睡眠薬に関する用語は、想像以上にいろいろあります。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


no image
介護士という職業について

私は2年前から週1回、介護士にサービスを要請してもらっています。

no image
副業で稼げる方法をお渡しします。第二作目

先生様、アフィリエイター様…そしてまったくパソコン初心者の私のために、

no image
副業で稼げる方法をお渡しします。

現在、私の月収は150万円を超えています。 そして、ふと自分の人生を

副業に対する自分自身の思いが収入に繋がります…

  私は副業(情報商材レター)を読むにつけ、い

no image
脳内出血によるリハビリの限界について(個人的見解)

37歳という若さで脳内出血を発症した私。 今までブログ等々で実年

→もっと見る

  • ボバース記念病院での貴重な体験は、私の中で色あせることはありません。 ちなみに私は3ヶ月に1度、今でもボバーズ記念病院に通院しています。 ボバース記念病院に通院した体験談

  • 私は人生に行き詰った時霊場を訪れ、神様の力を得ようと勤めています。 (病気のため、ペースはゆっくりです。) 写真は、霊場高尾山から見た富士山です。

  • 私の尊敬するトムハンクスの手形です。 海外旅行ができるのもひとえにネットビジネスのおかげです。 ネットビジネスは平等に可能性をもたらしてくれます。 私の人生は、非常に幸運なものでした。 (2012年5月撮影 ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターにて)

  • このコミュニティセンターでは、情報交換はもとより様々な内容を書き込んでいこうと思っています。 当然のことですが、私の情報商材を購入してくれた方/これから購入して頂ける方も入会して頂きたく思います。 また私ごとですが、これを機会に「この情報商材は良いぞ!」と思った場合、随時購入しようと考えています。 SNSで情報商材の内容を漏らすことはできませんが、契約違反にならない程度に情報交換をしようとも思っています。
  • メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

    8人の購読者に加わりましょう
PAGE TOP ↑