脳梗塞は完治する病気へ変わり始めている
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脳内出血体験談
私が脳内出血を発症したのが、今から24年前の1997年です。。
その当時ままだ、「脳血管障害=致命的な症状」として捉えられていました。
というのも脳血管障害を発症すると、「命は助かっても後遺症が残ってしまう」のががほとんどだったからです。
しかし2021年の現在、脳血管障害の治療は大きく様変わりしています。
それは「早期治療・早期発見することによって、少ない後遺症にとどめる」ことができるようになったからです。
まず脳血管障害を発症してすぐにすることは、救急車を呼ぶことです。
以前は救急車を呼んでも運ぶだけで、治療をする手立てはありませんでした。
当然、脳で出血をしているのでどうすることもできませんでした。
しかし現在の脳血管障害の治療は違います。
早急に医療機関に運ぶことは言うまでもありませんが、救急車の中で正確な診断を下し治療を開始することができるようになりました。
例えば脳血管障害を発症した時、救急車の中で「どのタイプの脳内出血なのか」診断できるようになりました。
以下に紹介するのは3つのタイプの脳内出血です。
〇心原性脳梗塞症
心臓病が原因で、心臓でできた血栓が血流に乗って脳の血管を詰まらせる症状を言います。
〇ラクナ梗塞
主な原因は高血圧で、血管壁に脂肪が蓄積していき、それがある瞬間に剥がれ落ちて脳内の血管で詰まらせてしまう症状を言います。
〇アテローム血栓性脳梗塞
悪玉コレステロールが血管壁に入り込むことで、その場所がドロドロした状態(アテローム)になっていきます。
その状態とは血管の内側を狭くするわけで、アテロームが大きくなることによって剥がれ落ち脳の血管を詰まらせてしまう症状をいいます。
もちろん以前であれば、なすすべもなく後遺症へまっしぐら…私も右片麻痺を発症して現在に至ります。
現在は上記に明記した脳血管障害に対して、「抗血小板療法 + 抗凝固療法」が行われています。
〇抗血小板療法 + 抗凝固療法
細いプラスチック製の管(カテーテル)を脳の血管の血栓が詰まった部分に挿入し、そこで血栓を溶かします。
もちろん脳血管障害を発症した全員が、後遺症を回避できるわけではありません。
実は発症して3時間以内であれば血栓を溶かすことができ、ほぼ後遺症を回避することができます。
当時の私も3時間前後で病院で治療を受けています。
もし「抗血小板療法 + 抗凝固療法」があれば、私の後遺症も回避できたのかもしれません。
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