血管性認知症とは
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脳内出血体験談
脳梗塞や脳内出血によって発症する認知症を「血管性認知症」といいます。
2020年1月に認知症を発症した母は、まさしく脳梗塞による血管性認知症でした。
MRIで脳を検査してもらったら、認知をつかさどる視野がはっきり白く写っていました。
では血管性認知症を発症すると、いったいどのような症状が出てくるのでしょうか。
○認知機能障害
判断力は記憶力は比較的保つことはできますが、突然認知機能が悪化する障害をいいます。
母の場合、過去の出来事が現在のように感じるようです。
例えば高校生の私と現在の私が同居しているとか…正直、この症状が発症した時、気が動転してしまいました。
また昼夜が逆転する症状もあります。
母の場合も例外ではなく、夜中3時頃に目が覚めそれから朝ご飯を食べようとします。
○BPSD(行動・心理症状)
意欲や自発性がなくなったり落ち込んだりする症状をいいます。
母の場合、そういう症状はないと思います。
○身体面の症状
脳梗塞によって手足に麻痺を発症したり言語障害を発症する症状をいいます。
母の場合、幸運にも身体的ダメージはありませんでした。
次に血管性認知症を発症する場合、どのような方が多いのか触れてみたいと思います。
血管性認知症の有病率は100人に2人程度といわれています。
母の場合、高齢になってから高血圧予防の薬を処方していました。
少なからずそれも血管性認知症の一因になっている可能性があります。
また血管性認知症は遺伝するのか?について触れておきます。
一般的に血管性認知症は遺伝するものではありません。
そして最後にもっとも気になるのが、血管性認知症がどのような経過をたどるかについて触れてみたいと思います。
血管性認知症は脳の血管が詰まったり破れてしまった時に発症します。
そして新たに脳の血管が詰まったり破れたりすると、当然のことですが症状は悪化します。
※階段状に進行する
しかし細い血管が少しずつ詰まるタイプの血管性認知症の場合、必ずしも症状は階段状に進まず緩やかに進行するといわれています。
上記に明記した内容が血管性認知症の症状になります。
血管性認知症を発症した家族の対応は、アイメッセージといった柔らかい口調で接することが重要なポイントになります。
これが症状を穏やかにすると言われているからです。
その他に、「本人が無理しなくても楽しめることから始める・いろいろな誘い方をしたり、誘う人を替えてみる。介護保険のデイケアサービスなどを利用する・リハビリテーション」が重要なポイントになります。
私自身もこれを率先して、母親に穏やかな老後を過ごして欲しいと考えています。
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