脳内出血を起こし脳神経内科に入院する事に
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脳内出血体験談
市立中央市民病院で、CT上に脳内出血が認められた私は即座に脳神経内科に入院となりました。そしてベッドで横になり眠っていると1歳を過ぎた長男を抱えながら妻は脳神経内科の先生に失明する可能性があると告げられたのです。妻はどう思ったのでしょう。
事実を受け入れるしかないのですが、妻の方こそその話を聞いて目の前が真っ暗になったらしいのです。しばらくして目を覚まして意識がはっきりしてくるにはそれなりの時間がかかったようです。
当の本人である私は時間がどのように過ぎていくのか解らなかったのです。妻と話をしていたらしいのですが私には記憶がなく、病室でどう過ごしていたかも時間的感覚が時系列的にはっきりしないのです。
非常に申し訳ないけれど家族と仕事について考える余裕はありませんでした。本能的に食事をしトイレにも行っているはずですが記憶がなく、私としては病院のベッドで寝ていて入院していると言う事が解ってくるのにもしばらく時間がかかりました。
丸3日ほど連続して寝ていた気がして、そして起きると意識がはっきりしだしたように感じていました。それまでは何が何だかわからなかったのです。妻が毎日面会に来ていたのにそれもわかっていませんでした。
そしてぐっすり寝て起きる感覚で意識がはっきりして来て、新聞を買ってきてもらう様に妻に頼んだのです。その頃から経済新聞を読むなどして、時間を潰して過ごすようになりました。
偉いさんのお医者さんの回診でみんなが揃って回ってくる時に、新聞が読めるのか、と聞かれました。実際私の眼は見えなかった状態から一転して、まぶしすぎる光の中で視界が広がっている感覚に変わっていました。
非常に明るすぎるのがわかったのは、しばらくして日常生活をするようになってからでした。しかし文字は読めるし人の顔も解りますし、とりあえず支障をきたさないという状態でした。これにはお医者さんが驚いていました。
ただ、当初の診断名が脳梗塞でなかったのは、年齢が若い事や実際にあまり身体機能的には不自由なく生活をしている事で、目が見える、それが不思議だという事でした。
脳梗塞は多くの場合、血栓が血管を詰めて発症します。動脈硬化でゆっくりと血管が細くなって行き詰まってしまいます。さまざまな要因がありますが、悪玉コレステロールの数値が高ければその可能性も高くなると言えます。
よく看護師さんやお医者さんが脈をとっていますが、これは心臓の不整脈から、心疾患ひいては血栓が脳にたどり着き脳の血管をふさいでしまったりする場合を考えての事でもある様です。発症すると症状自体が重篤で危ないのです。
通常、脳梗塞であれば麻痺や言語障害が起きてもおかしくないのに私の場合はそれがない。ましてや右脳の細い血管が破裂したにもかかわらず、右足の軽い麻痺と右の太ももの筋肉がちくちくと動く事を経験したので、私の身体はちょっと変わっていると思わざるを得なかったのです。
しかしながら脳梗塞と判断されても手と足の指を動かす、動かなくても動かすように努力すると、又変わって来ます。脳に血管の異常が見受けられたとしてもタバコ、食事、散歩と言った事から訓練を始めてみてはいかがでしょうか。
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ボバース記念病院での貴重な体験は、私の中で色あせることはありません。
ちなみに私は3ヶ月に1度、今でもボバーズ記念病院に通院しています。


