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ボバース記念病院に通院した体験談

私はリハビリ専門施設:ボバーズ記念病院へ入院した3ヶ月間がなければ、今のような人生を過ごしていないと思います。
何故ならボバーズ記念病院に入院していなければ、「私は世界中で一番可哀想な男」という思いを断ち切ることが難しかったと思うからです。
初めてボバーズ記念病院に行った時、私は本当にビックリしました。
私と同じような障害を持った老若男女たちが、たくさんいたからです。
(※多分、障害者にならなければ障害者の存在自体がわからなかったと思います。)
もちろん私より軽度な障害者もいましたが~私より若いのに障害が重たい人もいました。
私は、その風景に圧倒されました。
そして、自分が入院する部屋を案内されました。
8人部屋…いわゆるタコ部屋です。
自分のスペースは、薄いカーテンで仕切られているだけ~話している会話もまる聴こえです。
しかし1週間もすると、8人部屋に入れられる理由がわかりました。
障害を発症してしまった人は、自分の殻に閉じこもってしまう傾向にあります。
ボバーズ記念病院は、殻に閉じこもってしまった自分を引きだすために8人部屋に入れているのです。
みんな同じむじな~仲間だからこそ殻から抜け出し、自分の今の気持ちを話せるようになるのです。
こうして自分の殻から抜け出せれば、次に考えることは「少しでも自分の障害をよくしたい。」という思いでした。
そうした気持ちに応えるように、ボバーズ記念病院には「理学療法士/作業療法士/言語聴覚士」が常備しています。
とにかくボバーズ記念病院に入院した3ヶ月間は、リハビリオンリーの生活だったわけです。
「私なんかよりもっと重い障害を持っている人が、リハビリに頑張っている。」
こうした光景をどこでも見ることができたことは、私にとって貴重な体験でした。
そしてその貴重な体験は、私の中で色あせることはありません。
ちなみに私は3ヶ月に1度、今でもボバーズ記念病院に通院しています(=薬とリハビリ)。

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